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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

あす告示、15日投票の福島県議選「いわき選挙区16人出馬」へ激戦

青木、安部、宮川、矢吹、鈴木智、坂本、佐藤和良の各氏が当選圏へ

2015年11月4日<いわき経済報・電子版速報>


 任期満了に伴う第18回福島県議会選挙は、あす5日告示、15日投票で実施される。県内選挙区定数58人に対し、現職、元職、新人の合計79人が立候補を表明している。いわき市選挙区では出馬がほぼ出そろった。これまで立候補を表明したのは現職を含め16人。同選挙区は、10議席を巡り事実上終盤戦に突入、各候補者は明日からは、選挙権のある市民、投票権者に訴える。各候補者の事務所では、すでに選挙カーの手配も済み、いざ出陣を待つばかりだ。 同市選挙区では定員10人と県内最大数だが、立候補者は元1人、新人5人を含め、現役10人と総勢16人=11月4日午前中現在となる。 これまでに出馬表明したのは、佐藤和良(61)無所属新=8月31日まで現職市議、坂本竜太郎(35)無所属新=元市議、佐藤健一(66)無所属=元県議当選2回、鈴木利之(65)社民党新=元市議、鳥居作弥(41)民主党新、吉田英策(56)共産党新、山崎和子(38)無所属新の6人となる。

現職は、青木稔(69)自民当選7回、阿部廣(68)自民当選2回、鈴木智(42)自民当選1回、木田孝司(54)自民当選1回、矢吹貢一(60)自民当選1回、西丸武進(71)無所属当選5回、古市三久(67)民主当選2回、安部泰男(58)公明当選1回、宮川絵美子(69)共産当選2回。なお、立候補するはずだった長谷部淳(56)共産当選2回は、体調不良で出馬断念したため、現役は9人となる。 いわき経済報が4日までに世論調査、取材などによると、現役は複数が苦戦、新人の中で複数が追い上げ当選圏に入っているものと見られている。現職数人は厳しい状況だが、どこまで追い上げられるかが当選のカギを握る。公明党の安部は創価学会の票が組織的に確保され、前回得票数1万6248票の前後、自民党の矢吹は、同1万3659票よりも下、共産党の宮川は、1万1171票よりも上、同党の吉田は、それを下回るものと見込まれるが、長谷部の前回票並が目標か。自民党の青木、同党の鈴木、同党の阿部、同党の木田、民主党の古市、無所属の西丸、無所属の佐藤健一は、前回得票数約9000票台から約6000票台前後で仕事している。新人無所属の坂本、無所属の佐藤和良は、1万票を上回る勢いだ。 佐藤和良は、小名浜の東部などをエリアに市民党的な戦いで保守・革新の支持層をターゲットに広げ善戦。坂本は、勿来など南部、中部などのエリアで働きが良い。2009年9月に行われた市議補選で当選しているが、その票の掘り起こし、実父となる坂本剛二元衆議院議院後援会を動かしての戦いでパワーアップ。新人の中で、いずれも一歩リードか。鈴木利之は、平の中部をエリアに、旧社会党出身で一議席を持っていたため、市職労など組織的に働く。社民党などの強力な動きで議席確保へ走る。鳥居は、勿来の南部、中部などのエリアを含め動くが、元衆議院議員の秘書経験を生かし、民主党の支持を受け、吉田泉元衆議院議員などの協力を得て動いている。が、同党の古市現職と競合する場面もある。古市は、北部の四倉、久之浜、小川エリアを固めた。鈴木智は、小名浜地区でただ1人の出馬だが、佐藤和良に票を食われているため、楽観はできない。そのため前回得票を確保するのが課題で、票減りを防ぐ勢いで動き回っている。青木にしても常磐興産といった大手企業をバックとしているが、油断大敵である。これまでにない青木の動きに注目される。佐藤健一は、元県議の知名度を生かし地元支持者の応援を受け奔走している。民主党の組織を離れ、元渡辺敬夫市長を応援したため、今度は、親戚ともなる渡辺の応援を受けて前進したいところだ。前回の票よりも上乗せ、6500票台であれば当選ラインとなる。木田は、北部の小川、四倉、久之浜エリアのほか中部にも食い込んできており、6000票台に乗せる意気込みが必要である。矢吹は、山崎の出馬で競合、山崎に票を食われている。しかしながら、地場中小企業や一部の土木建築業に食い込んでいる。山崎は、維新の党から応援を受ける形だが、国政を含めて維新の党が内部分裂しているため、無所属で頑張っているものの、どこまで票が伸ばせるかが注目される。吉田は、文字通り病気で出馬断念した長谷部の代わりに出馬、組織的に票を調整できれば、共産2人の確保は実現できそうだが、当選の行方は票の調整がカギだ。地方でも共産党が躍進しているため、注目されるところだ。

このように現職は、各持ち分のエリアで奮闘、票減らしを守る体制で取り組んでいるものの、複数現職は一段と苦戦を強いられている。現時点で当選圏に入っているのは、青木、安部、鈴木智、宮川、矢吹の現職と見られている。古市は鳥居と民主党支持の競合であと一歩といったところだ。それに新人の佐藤和良、坂本が頭を出している。阿部、木田、西丸、古市の現役と佐藤健一、鈴木利之、鳥居、吉田が混戦状態であるが、西丸と鈴木利之、鳥居、古市、阿部が競り合っている。山崎は、先月20日に出馬表明したばかりだ。仲間たちに声をかけ今後の動き次第で、まとまった票を集められるかが課題である。この候補者の中から5人が浮上することになるだろう。 同市選挙区の中で、東部の小名浜は、自民党の鈴木智が単独立候補となっているものの、無所属の佐藤和良など他の候補者が、南部の勿来などに地盤固めをする共産の宮川、公明の安部、無所属の坂本、民主党の鳥居の4人が、北部の平は、実質的に自民党の青木、矢吹、社民党の鈴木利之が、それに周辺を含め、民主党の古市、自民党の木田、無所属の山崎が、内郷の無所属の佐藤健一と共産党の吉田、常磐の無所属の西丸が顔をそろえて競う形だ。元市長の渡辺敬夫は、自民の鈴木智、矢吹に力を注ぐが、佐藤健一にも恩があるため複数を支援する。このほか各市議が、支持する持ち分の候補者に奔走している。投票率は、被災者の出戻りも含め、前回よりも数パーセント上回り、45%から47%程度とみられる。昔から東部の小名浜地区は投票率が低いため、行政機関の棄権防止呼びかけで投票率増に期待される。現在のところ市民の関心が薄く約40%頭の状態。前回よりも低い場合は、さらに、立候補者の混戦状態が避けられないため、接戦になる模様である。 選挙人名簿登録者(有権者数)は、いわき市選挙管理委員会によると、男は13万2904人、女は14万316人、合計27万3220人となる。(11月4日現在)。(敬称略)

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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