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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

皇太子ご夫妻福島県内を訪問「宮内庁がいわき市内の地元紙締め出し」に批判

宮内庁・在京マスコミ関係者だけ取材認める「地元首長らも無視寸前」独断的な考えに不満

2015年10月6日<いわき経済報・電子版速報>


 皇太子ご夫妻が8日、福島県いわき市と広野町を訪れる。東日本大震災、東京電力福島第一原発事故に伴う復興状況を視察するためという。JR常磐線で午後2時過ぎに、いわき駅に着き、広野町にある「ふたば未来学園」を訪れ、授業を視察、生徒らと意見を交わすほか、同市内にあるトマト栽培会社「とまとランドいわき」を視察する。このため、この視察を広く国民などに報道するため、マスコミ各社は、皇太子ご夫妻を追いかけるが、これらの取材は、宮内庁詰め記者関係と在京記者関係などを対象というから驚きの行為に、いわき経済報が一言主張する。 地元紙はどういう扱いかと、同県広報課に対応を求めたところ、宮内庁が仕切っているという返事だ。県が宮内庁に交渉すると、いわき市内のマスコミは、取材対象外でダメだという返事だ。県によると、同市内にはI民報社という日刊紙の地元新聞がある。また税金を払っているミニコミ(豆新聞)もある。県の担当者は地元紙のため、取材できるように努力したが、宮内庁から冷たい返事が帰ってきた。 天皇陛下や皇太子といった国家を象徴する皇族関係者を仕切っている宮内庁の態度は何様のつもりか。マスコミを差別するということは、国を乱す者であると主張する。それは、文字通り天皇や皇太子は国民を代表する皇族である。皇太子ご夫妻がマスコミ差別を知ったら失望すると思う。皇族という、その代表者を撮影取材を含めた視察・訪問を同市内のマスコミを追い払うという前代未聞の宮内庁の態度は、まさにマスコミを乱す者といえる。あらゆるマスコミは、国民に告知するのは自由で当然のことである。わが国には、言論の自由も保障されている。それを拒む宮内庁。皇太子ご夫妻を取材できないマスコミは宮内庁を批判するのは当然のことだ。資料などの配布を拒むなどし、レベルを低くした宮内庁官僚が、皇族の地方視察に、粋な態度を見せようと在京マスコミなどだけに取材を絞った独断と偏見的な行為に、皇太子ご夫妻は何を考えるだろうか。官僚行政の頂点、ともなる安倍晋三首相にも責任がある。国家は、大マスコミもローカル紙もミニコミも大手週刊誌もテレビもニュースを伝える側の立場に対して平等でなければならない。大手マスコミに報道してもらえば、それで気が済むだろうが、宮内庁の態度は、この程度で倫理に欠ける。地元紙を蹴って何を意味するのか意味不明であり理解できない。地元紙にも社会的なプライドがある。ローカルマスコミを門外、馬鹿にした行為である。宮内庁のパフォーマンスに、県内の被災者が真に喜ぶだろうか。それは一部だけの人間の満足感かも知れない。地元行政機関や各首長、各議長にも視察先の時間も訪問寸前まで知らせないという異常な管理だ。それが宮内庁の危機管理のつもりか笑うほかない。警備上必要最小限というならば、もっと安全で良い視察の方法があるはずだ。それでも心配なら宮内庁は国民に知らせず関係者だけの自作自演で実施すればいい。もっと国家構築を真剣に考えてはどうか。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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