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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

清水建設と富士電機がセシウム汚染土壌濃度分別装置を開発

「中間・最終保管にメリット」15日、大熊町(福島)で「実証試験稼働」マスコミに公開

2014年4月17日<いわき経済報・電子版速報>

清水建設(宮本洋一社長)は、15日、放射性物質を含む汚染土壌の濃度を低いのと高い土壌を区分し、濃度別に分ける「セシウム汚染土壌濃度分別装置」を開発、実証運転をマスコミ関係者に公開、放射性物質土壌へのPRを展開した。本体プラントは、富士電機(北澤通宏社長)と共同研究開発した。 放射線で汚染された土壌1キログラム当たり、Ⅰ型は8000ベクレル以下、Ⅱ型は8000ベクレルを超え、10万ベクレル以下と設定、この土壌を適切に処理するというプラントシステム。同社は、2013年8月から開発に着手、同土壌濃度分別装置だけでも約1億円を投じ、研究開発した。土壌集積場から同土壌濃度分別施設に運び込まれたフレコンという大型土のう袋は、水圧力240メガパスカルのウォータージェットノズルで裂き、クロスカッターで袋の底に×印に切れ目を入れ、袋に詰められた土壌を破袋、裸状態にして汚染された土を装置で処理するという清水建設ならではの技術で、環テックス(亀山敏治社長、東京文京区)と第一カッター興業(広瀬俊一社長、神奈川県茅ケ崎市)と共同開発した。ほかの大手ゼネコンでは、この技術システムを採用していない。クロスカッター装置だけでも数千万円の開発費をつぎ込んだ。破袋能力は毎分6袋で、ウォータージェットの水使用量は1リットルという。 土壌は、LED側距計で形状測定、NaIで放射線計数率を測定、濃度計算プログラムで判定し、線量の高低を決める。システム的には、解破羽付きドラムで根っこと固着した土を分別し、可燃物と不燃物に分けて処理する。 清水・エンジニアリング事業本部土壌環境事業部の高田博充部長は「これまで提案されている分別装置は計量誤差を排除できなかった。過大・過小評価で、分別設定値を1キログラム当たり、4000ベクレル程度に設定せざるを得ない状況だった」と話し、清水は、シンプルなシステムで分別性能を向上させた。汚染土壌を0・1から0・3立方メートルのユニットにしてベルトコンベアに乗せ、リベリングローラーで層厚を15センチ程度にならし運ぶ。実験結果では、セシウム汚染土壌濃度分別4検体のうち、もっとも低い測定値は、3616ベクレルで、もっとも高いのは、2万8463ベクレルという結果が出ている。 清水建設は、この装置を自主開発したもので、環境省や地方自治体などの動きを精査して、対応すると言っているが、国は、東京電力福島第一原発の放射能(線)事故で、拡散した物質の徐染作業を進めており、汚染された土壌などは、山や畑・田んぼなどに野積み保管、環境に良くない状況だけに、中間貯蔵施設の高濃度汚染土壌は、遮水できる貯蔵施設の中間・最終保管・処分場が必要となるため、汚染土壌の濃度分別が必要不可欠となる。高低濃度の汚染土壌分別で、その保管へのメリットがあり、将来を考えた時には、デメリットを抑えることが期待されている。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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