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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

10日午後「世界で初の放射性物質移動式除染トレーラで実証運転・花見台自動車(福島健いわき市)が試作車開発」

放射線をクリーニング100%数値低下へ 「福島県のほか56社搬送機械機器製造販売グループ」も視察

2014年3月11日<いわき経済報・電子版速報>

 スライドボディ機構の専門メーカーである花見台自動車(能條健二社長、福島県いわき市のいわき好間中核工業団地、TEL0246-36-7211)は、放射性物質移動式徐染トレーラを開発した。2011年3月の大地震と大津波による東京電力福島第一原子力発電所事故の放射能汚染拡散事件から今日11日で3年目となった。同社は、10までに、この原発から拡散した放射線汚染物質を除染するため、車に搭載した除染装置で、道路などに付着した放射能物質を除染する「路面上放射性物質大型移動式除染車両」を完成した。10日午後、同社は、福島県関係者や搬送機械機器製造販売グループ56社などに初公開し、好評を得た。ソーラーパネル搭載のトレーラ搭載放射性物質除染装置は、世界で初めての移動式除染車となり、画期的な開発となる。

放射能除染トレーラは、原発事故後の除染などが速やかに行うため、同社が開発を進めていたもので、高濃度汚染物質が広範囲に散乱している地域もあることから一般生活にも支障が出ている。道路を洗浄し、速やかに回収することで、放射性物質を低下させる目的で開発された。除染は率の高いクリーニングが可能となった。 トレーラに除染装置を搭載したことで、システム的には、高水圧で路面の放射性物質を削り取るように洗浄吸引する。除染後、回収した汚染水はタンクに回収し、満量となった回収タンク車を移送する。トラクタは2軸車となっており、ホイールベースを十分に取り、下部に除染洗浄装置を取り付けた。この洗浄装置は、水の使用量が少ない回転ノズル式とし、回転ノズルの複数個を設置したことで除染清掃の幅を確保した。

シャーシエンジンは、油圧走行、高圧水ポンプ、吸引ポンプを作動するものとし、OMSI油圧走行トランスファーPTOを装着している。作業速度は、すでにある除染車(一般車)で実証された時速1時間当たり0.5キロメートル以下とした。 水溶液中の放射性物質除去方法が確立されていないため、洗浄後の回収水はタンクにためる。また、連続作業を可能とするため、洗浄水や回収水をトレーラ式別タンクとし、回収後の汚水は、ほかのトラクタで処理場に回送できる。放射性物質除去方法が確立され、ほかの作業を考え、高圧水ポンプは、リサイクル水に対応できるディートマーカイザー製の油圧変換型高圧水ポンプを架装する。回収タンクは、同社の実績あるトレーラを改造、できるだけ短く旋回半径を小さくしたため、市街地でもらくらくに作業可能とした。タンク容量は、10立方メートル以上の能力を持ち、上部に汚水タンク、下部に洗浄水タンクを設けた二層二重構造とした。除染洗浄装置は、トラクタ下部に設置したことで路面との追従性が良くなり、それぞれのシステムに特長がある。

走行装置は、いすゞ自動車、シャーシがQKG-EXD77AL型、エンジン型式は、6UZ1、294Kw(400Ps)タイプ、軸配列は、2輪駆動、ホイールベースは、4780ミリメートル、作業速度は、1時間当たり0.3キロメートルから3キロメートル、全長12メートルなどである。 作業装置は、除染幅2.45メートル、除染洗浄水圧30MPa(メガパスカル)、除染洗浄水量は、1分間当たり最大160リットル。真空吸い込み装置は、シングルターボファン風量350立方メートル。

回収タンク車は、型式がEBSI軸トレーラ2層式タンク車、除染用清水タンク容量は、5・3立方メートル、材質はステンレス製、汚染水回収タンク容量は、9立方メートル、タンク胴径直径1.4メートル、側溝清掃装置は、125ミリメートル吸入管、車両総重量は、1万6200キログラム。除染能力は、除染高圧水圧30Mpa、1分間当たり高圧水量80リットル、1時間当たりの除染面積は、735平方メートル、タンク車2台導入時の1日当たり推定除染面積は、3675平方メートルである。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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