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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

宇佐美登氏が出馬へ、清水敏男氏含め、現市長と事実上の三つ巴戦か

「大震災で復興を急がれる注目のいわき市長選候補者近く出揃うが激戦へ」

2013年6月14日<いわき経済報・電子版速報>

 いわき市長選は9月8日投開票で行われるが、任期満了に伴う同市長選に、福島県議会議員の清水敏男氏(49)が立候補を熟慮(近く正式発表)しているが、13日までの関係者の話によると、14日、いわき芸術文化交流館で開かれる宇佐美登氏の特別講演会の席上、宇佐美氏を支持する「いわきの未来を考える女性の会」や「いわきの未来を考える親父の会」の出馬要請で、立候補することが固まった。宇佐美登氏(46)=東京都出身=の出馬が事実上決まったことから、渡辺敬夫市長(67)が、17日の市議会本会議で立候補を表明すると事実上の三つ巴の戦いになる公算が強まる。

宇佐美氏は、15日午後、正式に立候補を表明する。宇佐美氏は、今年1月に日本維新の会を離党しており、父親の生まれの土地で活躍したいと9月の市長選に切実な思いで挑戦することになった。市長選への立候補表明は、宇佐美氏が初めてとなる。

宇佐美氏は「しがらみを無くした改革を実行、未来を考える市政にしたい」と意気込む。 宇佐美氏は、早稲田大学理工学部機械工学科卒業、松下政経塾10期生、武村正義氏の秘書を経て、1993年に行われた第40回衆議院議員総選挙に新党さきがけ公認で、旧東京都第二区から出馬、当時、26歳という若さで初当選した。96年の小選挙区比例代表並立制導入後に初めて行われた第41回衆議院議員総選挙で、東京都第三区から新党さきがけの公認で出馬したが、自民党の栗本慎一郎氏に敗れ落選。98年の第18回参議院議員通常選挙で、新党さきがけ公認で出馬するが落選。その後は同党を離党、民主党に入党、2000年の第42回衆議院議員総選挙で、民主党公認を受け東京都第四区から出馬するも落選。2003年の第43回衆議院議員総選挙で、民主党公認、東京都第四区から立候補、自民党の中西一善氏に敗れるが、重複立候補の比例東北ブロックで復活当選、7年ぶりに国政へ復帰した。05年の第44回衆議院議員総選挙で、東京都第四区から出馬、自民党の平将明氏に敗れ、比例復活もできず落選した。07年には民主党を離党、東京都大田区長選挙に無所属で立候補するが自民党推薦の候補者に惜敗した。09年にも第45回衆議院議員総選挙に東京都第四区から無所属立候補するも民主党新人の藤田憲彦氏、自民党前職の平将明氏に敗れ落選。12年12月の第46回衆議院議員総選挙で、福島第五区から日本維新の会の公認出馬「エネルギー問題の解決」などを訴えたが落選している。

清水氏は「いわき市を刷新するため、市民の目線に立ち、復興を迅速に、市民と共に歩み、活性化を図らねば新たな開発はない」と、現市政を奪還、市政交代へ意気込む。7日と11日のいわき市内で行われた清水敏男後援会連合会の第10回総会には、約900人が集まり、清水氏は「新病院が出来ても医師がいなければ市民の医療が進まない。大学病院と連携し医療内容の拡充を図る。たらい回しの救急医療問題も解決しなければいけない。市独自の子育てや学校教育問題も充実させる」と、支持者などに訴えた。

渡辺市長は「新病院建設を急ぎ、医療の充実」を図る。渡辺市長は、まだ正式に立候補を表明していないが、17日のいわき市議会本会議市議の一般質問に答える形で正式に出馬表明するという。宇佐美氏、清水氏、渡辺氏の3氏が出そろうことになり、事実上の三つ巴戦で、激戦が予想される。 清水氏は「子育てしやすい福島県づくり条例」をまとめた実績もあり、市独自の子育て政策の充実など新たなマニフェストもすでに頭の中にイメージを抱いている。近く、出馬へ正式に表明するが、その場合は、清水氏は無所属で出馬する意向であるという。

清水氏は、いわき市生れ、法学部政治経済学科卒業、衆議院議員の鴻池祥肇氏(現参議院議員)秘書、1992年のいわき市議会議員選挙に出馬、初当選する。94年に全国若手市議会議員の会初代会長、96年の同市議会議員2期目当選、99年の福島県議会議員選挙で、初当選した。3期2年、現役で活躍中。自民党福島県支部連合会総務会会長、福島県議会議員提案条例見直し検討会会長など要職に就く。

宇佐美氏への立候補要請は、元いわき市長の櫛田一男氏(75)を中心とする一部の会社経営者、市民団体が後押ししている。 あおいポスト社いわき経済報では、2011年3月の東日本大震災発生、東電福島第一原発の事故後、現市長に対する世論調査を粛々と行ってきたところ、現職市長に対する市民の風当たりが強く、9月8日の投開票日の結果が楽しみである。新人候補に対する市民の期待が大きい結果となっている。

◆この記事は6月13日までに取材したものです。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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