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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

いわき市の被災者ら96人をカップヌードルミュージアムへ

「東北の未来を発明しようプロジェクト」日清食品ホールディングスが招待

2013年1月21日<いわき経済報・電子版速報>

 カップヌードルミュージアムはどんなところだろうね。きっとインスタントラーメンも作れるところだよ。1月12日朝、いわき市立総合体育館駐車場に集まった48組の厳正な抽選で選ばれた小学生とその父兄たちが、胸をわくわくさせる。3台の福島交通バスに分乗、目指すは、カップヌードルミュージアムへいざ出陣―。 「『東北の未来を発明しようプロジェクト』子どもたちに、ひらめくチカラを。」という百福士プロジェクト第8弾なのだ。これは日清食品ホールディングス(安藤宏基社長・CEO)が、2011年3月11日に自然発生した東日本大震災の被災者保護者(岩手・宮城・福島の各県)を、合計500組、1000人を神奈川県横浜市の横浜みなとみらい区域にある「カップヌードルミュージアム=安藤百福発明記念館」に招待したもので、この日は、福島県いわき市内の永崎小学校など11校4年から6年生の男女子供たちと父兄の組み合わせが参加した。

このプロジェクトには、応募者約150組の中から選出された50組(2組不参加)が参加した。初日は、バスの窓から東京スカイツリーを横目に、レインボーブリッジを渡りお台場へ。参加者はフジテレビや大型複合ショッピングセンター、実物大のガンダムなどを楽しみ、横浜の人気スポット「横浜赤レンガ倉庫」へ修学旅行気分で、思い思いのお土産を手に、中華街へ。日清食品の冨吉修広域営業部長の歓迎の言葉の後、円卓テーブルを囲み、中華料理に舌鼓。

国際客船ターミナルには、豪華客船の飛鳥Ⅱが大桟橋埠頭に横付けされ、赤レンガ倉庫から目の前に出現した飛鳥Ⅱに見とれた。夕方5時過ぎには出港していった。 いよいよ2日目の朝は、新横浜プリンスホテルから目覚め、日清食品ホールディングス広報部CSR推進室の和田亮輔係長(38)は「カップヌードルミュージアム」も案内役として一役買う。参加者が、わくわくしていた観光のメーンであるインスタント麺の食文化の現場となる同ヌードルミュージアムに到着した。午前8時40分過ぎというのに安藤百福発明記念館(煉瓦色倉庫のような5階建て造り)の玄関前には早くも5人が並んでいた。

マイカップヌードルファクトリーでは、カップに自分でデザイン手作りし、好みのスープや具材をトッピングするオリジナルを作るため、数限定のために列を作る。1食300円となるが、世界で一つだけのヌードルだけに人気上昇中という。チキンラーメンファクトリーは、制限があるため、事前予約が必要となる。同記念館には休日には、1日平均約5000人が訪れる超人気ぶりだ。 この日は、同プロジェクト参加者が特別に優先体験となった。同記念館の筒井之隆館長(69)が、5階のイベントホールで、企画に参加した久之浜第一小学校の鈴木美郁さん(11)と母親のとしえさん(45)や友達の鈴木雅さん(12)と母親の雪枝さん(39)ら96人に対し、インスタントラーメンの父である安藤百福・日清食品創業者などの話からスタート、チキンラーメンなどのインスタントラーメンの誕生、食文化の振興や宇宙食の夢の実現、創造性を豊かにする発想など①まだ無いものを見つける②あきらめない③アイデアを育てる―など6つのキーワードも体感できることなどを話として説明した。

地元では、東京電力福島第一原子力発電所事故の放射線の影響で外の運動場で遊ぶことができない参加者は、カップヌードルパーク(麺に見立てたフィールドアスレチックや麺の揚げ工程、麺箱で囲まれた滑り台などでカップヌードル製造工程をイメージした遊び場)を体験、走りながら思い切り楽しんだ。 マイカップヌードルファクトリーでは、カップヌードルのカップに自分だけのデザインを入れ、手作りの工程で係員に麺をセット、エビなど好きな具、スープを選んでもらい完成まで楽しめる。

いよいよチキンラーメンファクトリーだ。インストラクターから説明後、親子ペアとなって大きなボールで小麦粉をこね、棍棒(こんぼう)で押しのばし、さらに機械で何回ものばして生地をラーメンの形に仕上げる。ここまでは自分たちの作業となるが、係員が蒸したあとに味付け、瞬間油熱乾燥法で乾燥させる。待望の手作りチキンラーメンの出来たてだ。各自満足と笑顔がこぼれる。記者もJTBコーポレートセールスの笹森彩さん(27)とペアを組み、インスタントラーメン作りの体験に精を出す。ちなみに、チキンラーメンの発売は、55年目、50億食となった。 麺作りに招待された被災者などは、被災者住宅の生活が余儀なくされ、小学生や父兄たちは、ほとんどが関東圏への旅行は少ないといい、カップヌードルミュージアムへの招待は良かったと大喜び。ミュージアムショップでも買い物を楽しんでいた。

鈴木さんらは「抽選に当たるとは思わなかった」と、招待に感謝していた。一行は、チキンラーメンなどをお土産に、同ミュージアムを後にした。日清食品ホールディングスの和田係長は「子供たちにこの体験を通じ、諦めない心や発明・発見の大切さを学んでもらいたい。今後の復興へ希望となれば大変ありがたい」と話していた。 なお、2月9日から10日が南相馬市、3月2日から3日が名取市(宮城県)からの招待を予定している。昨年5月から相馬市、石巻市、陸前高田市、大槌町、東松島市、釜石市を招待している。

ちなみに「2012年2月26日の50万人と8月9日の100万人達成は、偶然にも福島県いわき市の人だった。いわき市と縁がありますね」と筒井館長。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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