読み込み中

いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

「およそ450人の社員が水素爆発必死に守り切る」東電福島第二原発

増田尚宏所長が、いわき記者会の記者団に原子炉機能停止の集大成明らかに

2012年12月19日<いわき経済報・電子版速報>

 昨年3月11日の大地震・大津波による東京電力福島第一原子力発電所事故で、放射性物質拡散のため、住民の大混乱を招いたが、福島県楢葉町にある福島第二原子力発電所(増田尚宏所長)の現状は、どうなっているのか目で確かめたいため、いわき記者会のメンバーである時事通信社、日本経済新聞社、いわき市民コミュニティ放送、日々の新聞社、あおいポスト社の5社の記者団が、12月19日、現地(大津波で被害)となる同発電所を訪ねた。 「住民を含む、みなさまに大変ご迷惑をおかけしました」と、増田所長が冒頭から陳謝した。大地震発生時は110万キロワットの4台がフル運転していた。太平洋の津波は、想像もしなかった南東側(つまり日立市沖合側)から押し寄せ、海抜12メートルの1号機原子炉建屋側へ波が南防波堤を越えて侵入したため、1号機原子炉建屋と1・3号機のタービン建屋(海抜12メートル)、1号機・2・4号機海水熱交換機や非常用発電機などが海水に浸かり機能しなくなった。2・3・4号機も冷却装置の電源水没による故障で動かなくなった。残留熱除去・冷却ポンプや海水系ポンプなど使用不可能に。復水補給水系確保で原子炉水位を維持した。3号機を除く原子炉は、圧力制御室水温・温度が100度Cを越えた危険状態に。リミットあと2時間というタイミングで残留熱除去系を復旧させベントを回避することができた。一方、3号機の電源・ポンプは浸水を免れた。3号機は、B系統の残留熱除去系、非常用ディーゼル発電機などが生きていた。このため、外部からの電源確保などを含め、虎の子の1回線が残り迅速な対応で、何とか機器類を稼働させ、原子炉を冷却、沸騰を食い止めたことで圧力を下げ、福一原発で発生した水素爆発などという事故を食い止めた。約200人体制で、長さ9キロメートルのケーブルを1日で布設するという早業で作業を行い、まさに増田所長以下、450人の全社員・下請け会社員が危険を顧みず、約14日間、必死で各プラントを動かそうという努力が「安全」という二文字を守り切った。「5年前の中越沖地震の経験から柏崎原発の状況把握、チェルノブイル原発のアクシデント関係のマネジメントもしっかりしたのが、事故を防ぐ要因ともなった。これら過去の状況などが役立ったと思う。懐中電灯の常備も役立った」と増田所長。現在は「冷温停止、安定した状態となっており『福島の復興』にしていきたい」とも語った。 東電の説明によると、汚染水は、海へは流していないという。1号機と2・3号機の間と4号機タービン建屋そばに、海抜15メートルの防潮堤4カ所を築き、原子炉建屋を大波から防ぐ対策を取った。 (写真は、ベント用圧力抑制弁装置)

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

いわき経済報/有限会社あおいポスト社
〒9708026 いわき市平字倉前106番地の17
TEL 0246-23-8164
TEL 0246-23-8165
FAX 0246-24-0009
GOOGLE MAP [an error occurred while processing this directive]
Topics


福島県、いわき市、経済、地域、新聞



経済新聞、地域新聞、経済情報、地域情報



いわき観光、いわき公共、いわき広報、いわき発信



ものを言う新聞、いわき経済報