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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

ダヴィンチロボットで前立腺がん手術始まる「民間では東北で初めて導入」

29日「70歳過ぎ男性手術報道陣に公開・患者負担少ない」ときわ会常磐病院

2012年8月29日<いわき経済報・電子版速報>

 ときわ会常磐病院(江尻友三院長、福島県いわき市常磐上湯長谷町上ノ台57、TEL0246・43・4175)は、福島県内で初めてとなるダヴィンチロボットをこの8月上旬に導入したが、8月22日の第1例目の手術に続いて、第2例目の前立腺がんの手術が29日午前、東京女子医科大学腎臓病・総合医療センター泌尿器科の田邉一成主任教授らチームの手で「腹腔鏡手術」が行われ、初めて報道陣に公開された。手術したのは、市内に住む70歳過ぎの男性。

この日は、江尻院長、田邉主任教授、ときわ会同病院の新村浩明診療局長が記者会見を行い、ダヴィンチロボット支援による腹腔鏡下前立腺全摘除術の説明を行った。この手術は、患者へのリスクが小さく、正味2時間38分程度で治療が終えるメリットがある。

田邉主任教授チームは、同大学泌尿器科学教室の飯塚淳平医局長、いわき麻酔と痛みのクリニックの洪浩彰院長、ときわ会同病院の新村診療局長ら約10人のスタッフで診療体制を構築した。 daVinciサージカルシステムは、身体に穴をあけてインストゥルメント先端のラインナップ(多様な先端形状器具)で内視鏡手術器具の操作を行うことで、従来の開腹手術と比較して傷が小さく、輸血しないで済む、患者に負担が少なく短時間、術の成功率が高いなどのメリットがある。

「外人と比べ日本人は器用なので腹部に穴をあけ、カメラをいれて手術する。手がぶれない(ロボット機器類操作がしっかりしている)で操作、手術に対応、遠隔手術はメリットがある。東京(東京女子医大)にいながら手術できる。パリで行ったことも」と、メリットが大きいことも主張する田邉主任教授だ。このほか「大震災に遭った被災者の患者にも協力していきたい」と語った。

腹腔鏡手術は、3D画像下で手術もできる装置で、サージョンコンソールは、医師の目と手によって患部に直感的に操作、医師の手の動きの技術によって治療する。手術の内容は、モニター画面に映し出され、医師が操作するロボットの爪の道具、いわゆるインストゥルメントの動きが拡大画像に鮮明に見られる。

同病院では、泌尿器科のほか、一般消化器外科、心臓外科を除く胸部外科、婦人科の手術に対応する。近い将来は、ロボットで膀胱手術も実施するという。 ダヴィンチロボットは、前立腺がん手術にも最適な医療ロボットで、米国では70%がロボット手術となっている。

手術は安全性の確立が高く、前立腺全摘術の主流となっている。この摘出手術は、医師がロボットアームを操作し、神経を傷つけずに適確に患部の悪質な細胞組織を摘術するもので、肉眼では見えにくい部分まで手術の対応が容易である。ダヴィンチを使った手術は心臓外科や婦人科などあらゆる手術に最適とされている。同病院では近代的なダヴィンチを採用することで患者の手術負担を最小限度に押さえる狙いがある。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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