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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

のどかな山村「いわき市遠野町」に東電福一原発事故ガレキ撤去作業員飯場建設で騒動

町民が寝耳に水「400人飯場」福島県が農地転用認めるに批判「トラブルが心配」

2012年6月2日<いわき経済報・電子版速報>

 関係筋が2日までに明らかにしたところによると、福島県いわき市遠野町上遠野地区に東京電力福島第一原子力発電所事故に伴うガレキ撤去などの作業員飯場が建設されることになり、町民が寝耳に水といったふって涌いたような出来事に騒然としている。

飯場は、400人規模の大きなもので、作業員たちが寝泊りする宿舎となるが、町民に知らせず福島県が農地転用を認めざるを得ないとしており、一部町民が、飯場の建設を知り騒いだことから住民無視の行政だとして批判が高まっている。

同市には、原発事故ガレキ撤去のため集まった大手建設やプラントメーカーなど下請けも含めた作業員がどっと押し寄せ、旅館やホテルが満員御礼になるほどうれしいのやら悲しいのやら、一般の観光者が宿泊できないほどいっぱいになった。また、作業員らの繁華街でのトラブル騒ぎも相次ぎ、東京電力が大手建設会社や下請け会社などに注意を与える始末まで騒ぎになったことも記憶に新しい。最近では、暴力団が福島第一原発の作業にたずさわっていたことも表面化した。

このため、飯場建設を知った遠野町民たちは治安の悪化や事故などのトラブルが発生しなければいいがと複雑な気持ちで心配している。

大量の放射性物質を拡散するという前代未聞の福島第一原発事故の破壊された建物やプラントなどガレキ撤去などの作業を行うため、愛媛県八幡浜市の建設業者のH建設が、飯場を建設するもので、関係者が5月に、いわき市農業委員会に農地転用の手続きを行った。建設現場となる同市遠野町上遠野地区の農地の農地転用を許可しようとしている。

飯場は、同町上遠野地区の農地広さ約9800平方㍍に宿舎などを建設するもの。建設費は約4億円規模となる。住民の反対がなければ、業者は近く着工するものと見られている。飯場建設地のそばに住む地元住民は「まったく知らされていない。建設されると排水関係などはどうなるのか心配です」と語る。近くには上遠野川があり、小・中・高校の学校も近い。同市遠野支所の坂本篤支所長は「私も知らない。噂を聞くが、警察とも相談(暴力団関係者は含まれていないか心配)している」と、雲を掴むような、人ごとのような話で危機感がない。関係者によると、農地所有権者数人はSさんやOさん、市会議員のIさんの親戚となるNさんらで、10年契約で土地を貸すという。記者の取材に、Oさんは「まだ契約はしていない。決まってもいない」と話している。 飯場の建設予定地の同町に住むSさんは「人が増えればいいというものではない。経済的にメリットもあれば、デメリットもある。なりよりも安全・安心で住める町づくりにしなければ―」と、複雑な表情だった。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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