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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

いわき市水道管理者に前田直樹氏6月起用へ

「議会事務局長に佐藤氏、消防長に小野氏」抜擢・部長級人事固まる 副市長1人制に、6部長職廃止

2012年2月16日<いわき経済報・電子版速報>

 福島県いわき市の渡辺敬夫・市長は、新年度人事を固めた。17日午後、外部への情報提供を行う。渡辺市長は、特別職の副市長2人制を含めた人事作業を進めていたが、関係筋がこのほど、明らかにしたところによると、渡辺市長は、政治的な理由で1人制にする。福島県職員だった副市長の伊東正晃氏(56)は4月に県に復帰、佐藤雄平知事は「部長職とする」=いわき経済報2月1日既報=商工労働部長に起用することから、渡辺市長は移入人事を避け、内部起用で引き続き2人制を検討していた。内部的にも災害復興のスピードアップのため、従来通り2人制とすることが望まれていた。記者には「私が、がんばる」と、基本的には副市長1人制考えていたが、3月11日などの大地震発生による東日本大震災で、未曾有の被害に遭遇したため、渡辺市長と鈴木英司副市長(60)の二人三脚での市政運営では限界があるとして側近からも2人制を提言され、一時は2人制とする方針を固めた。しかし、このほど、政治的な配慮から2人制を断念したという。この背景には、側近などから政治的にも好ましくないという意見があり2人制副市長は断念したもの。手腕を買われていたM氏(59)は、今回の災害復興に懸命に取り組み、渡辺市長などから信頼され評価されていた。いわき経済報でも「副市長に起用固まる」と報道した。

渡辺市長は、昨年6月に新設した復興監、小名浜と勿来支所長、東京事務所所長、監査委員事務局長、農業委員会事務局長の6部長職を廃止することになった。また、新病院建設に伴い、病院建設室(次長職)を新たに設ける。

一方、渡辺市長は、この5月いっぱいで辞任する市水道事業管理者の猪狩正利氏(63)の後釜に、復興監の前田直樹氏(59)を6月に起用する方針で、それまで参与扱いか行政経営部などへの一時配置か。新年度部長級人事は、議会事務局長に、総務部次長の佐藤信一氏(56)や市消防長に小野善廣氏(59)を抜擢するほか、現職部長の各部への入れ替えで人事配置を決める。 さらに、総務省の職員だった財政部長の百武和宏氏(43)は、基本的には3月いっぱいの勤務で同省に復帰する予定だが、一連の震災で同市の復興に発展的な存在を余儀なくされため、留任する公算が強いという。これも渡辺市長の考え一つだが、同省が復帰を要求した場合は、保健福祉部長の本間しずお氏(56)の起用が有力視されている。

百武氏が復帰した場合は人事構成も変化する。渡辺市長は、さきの市長選挙公約で、国や県からの移入人事はしない。副市長1人制と市民に約束した。百武氏を復帰させると国からは再度の後任人事が行えない。伊東氏は県への復帰するため、再導入できなくなった。同市は、人事関係で県とのパイプは閉ざされたため、行政運営にも大きな障害がでるものと内部などから見られている。この災害復興を乗り切るためにも、百武氏の慰留で、県のほかに国への積極的な復興の働きかけも必要という関係者の声も。

この3月いっぱいで部長職9人が勇退する。部長退職組みは、行政経営部長の大和田正人氏(59)や生活環境部長の吉田仁氏(60)ら9人となる。復興監や小名浜支所、勿来支所、さらには東京事務所や監査委員事務局長、農業委員会事務局長の部長職制度を廃止することを決める。このため、新人部長の起用は数人程度に限定される。議会事務局長には、総務部次長の佐藤信一氏(56)が最有力、農業委員会事務局長の根本彰彦氏(58)は、農林水産部長か、消防次長の小野善廣氏(59)を消防長に抜擢する。東京事務所長の石井和一氏(56)は、会計管理者などを含むラインか。

また、5月いっぱいで水道事業管理者の猪狩正利氏が退任となるが、渡辺市長からの退任指示があった場合は、2カ月を残し3月いっぱいで勇退することも。それを含む人事構築も進められるが、前田氏の起用が最有力。 同市の重要ポストとなる行政経営部長には、前田氏や農林水産部長の鈴木正一氏(59)の線もあるが、事情によっては本間氏も。総務部長に教育部長の渡辺紀夫氏(58)らが有力視される。

部長級が9人退職することから大型人事異動となるのは必至だ。昨年は、東日本大震災という自然災害や東京電力福島第一原子力発電所事故の放射性物質拡散のダブルパンチ災害で、同市の人事は異例ともいう4月から6月に延期された。このため、人事異動発令は885人と小規模だったが、2年前の1205人という規模を上回ることになる。 ちなみに、新病院建設の構築へ向けて病院建設準備室が作業を進めているが、新組織としては、4月から病院建設室を設け、本格的な新病院建設に始動する。 いずれにしても新年度の人事は、内部的にも外部的にも注目されているため、渡辺市長自らの人事構築で手腕を発揮してもらいたいという声が強い。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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