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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

ドイツ大統領クリスティアン・ヴルフ氏が福島県いわき市に 「津波被災地など視察や被災者を見舞う」

2011年10月27日<いわき経済報・電子版速報>

 日独交流150周年の記念行事で来日中のドイツ連邦共和国のクリスティアン・ヴルフ大統領が25日、福島県いわき市を訪れた。 ヴルフ大統領は、歴代大統領きっての知日派大統領で、東日本大震災で被害に遭い東京電力福島第一原子力発電所の事故のため、同市中央台の仮設住宅に避難生活している広野町と楢葉町の被災者を見舞ったあと、大津波で壊滅状態となった同市薄磯や豊間地区などを視察、ヴルフ大統領は大津波の状況を関係者に聞いていた。 しかし、ヴルフ大統領が、何人亡くなった(犠牲者)のかと聞くと、関係者は豊間の累計はわからないと応えた。豊間地区では、家屋などのガレキが撤去された被害跡地を徒歩で目を配った。ヴルフ大統領は、被災者の声を反映するかのように、ドイツは協力を惜しまないとも意見。このあと、同市小名浜にあるアクアマリンふくしまを訪ね、ドイツ大使館提供の日独ヤング・ユーロ・クラシック・アンサンブルを被災者と共に楽しみながら真剣に聞き入っていた。関係者の話によると、コンサートへの招きは被災者が集まらず、福島県やいわき市関係者、国・市会議員などに動員をかけたという。 一方、ヴルフ大統領は、豊間地区の被災地を短時間だが、ほとんど跡形も無い家屋の基礎だけを見て心を痛めたようだが、子供と接触した時は、大津波が押し寄せた時は、大丈夫だったのかと訪ねるなど、豊間地区のわずかな住民と、会話を交わしていた。ヴルフ大統領を囲む人間は、ほとんどが日本とドイツのマスコミだったが警視庁や福島県警の警備人で、物々しい態度で記者やカメラマンに対し対応したが、警備のソフト面もあった。 ドイツと日本の交流は、世界大戦前の当時から歴史があり交流は旺盛だ。福島県当局がマスコミの対応に過敏になりすぎ、ピリピリした場面もあった。ヴルフ大統領は、結果的に豊間地区では、大津波の家屋のガレキがほとんど無く片付けた後を視察した。しかし、いわき市の安島伸夫市民協働部次長など担当者が、ていねいにヴルフ大統領に被害状況を説明していた。 アクアマリンで開いた同アンサンブルコンサートには、いわき市や広野町、楢葉町の被災者90人が、ドイツ大使館から招かれたが、総計220人の招請で、クラシックに興味が無いのか被災者90人だけだ。福島県やいわき市の職員、地元選出の国会議員や市議たちで埋め尽くしたが、被災者よりもドイツ大使館や地元職員の人間が多かったと、関係者はM記者に説明した。ドイツ大統領の日本への出現だけに、さきに天皇陛下などと接触、関係者は卒の無い対応をしたつもりだが、あまりにも福島県関係者がマスコミに対するサービス精神は欠けていた。ドイツなどのマスコミは、アクアマリンの玄関ロビーにプレスセンターまがいの即席プレスセンターが設けられた。テーブルが並んだ席でコンサートも聞かず、本国(東京?)に原稿を送っているのか、真剣にパソコンとにらめっこしていた。

コンサートのため即席に設けられた会場では、東京藝術大学とエッセン・フォルクワング芸術大学の学生たちアンサンブルの始まる前は、ヴルフ大統領の長い挨拶があった。そして、コンサートが始まると思ったが、福島県知事のいずれも通訳付きの挨拶が続く。佐藤雄平知事は、被災者のことはあまり触れず、津波や地震の言葉さることながら、原発(原子力発電所のことだと思う)が、風評被害の言葉に力説しすぎた場面も。渡辺敬夫市長のあいさつは無かった。アンサンブルが始まった。しかし、その前に、一部の記者が福島県の職員に、マスコミの写真撮影は、ダメと言われたという。これを聞いたM記者は、余計なことだが、全て写真はOKと聞いていたと、福島県職員に詰め寄った。ちなみにM記者は、約40年の記者生活をしている。県職員たちは、ヨコやタテの連絡が無さ過ぎる粗末ぶりをマスコミに露呈した。アンサンブルの場面でも、一部マスコミにカメラフラッシュはダメだという。M記者は大使館関係者にフラッシュの撮影をOKと聞いていた。それを県職員は集まった記者達にフラッシュはOKという説明をしなかった。なんともレベルの低いダメ職員なのか、仕事ができないのか、気遣いがないのかお粗末すぎる。

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津波の壊滅状態となった豊間地区では、ほとんどがマスコミ陣だ。ヴルフ大統領は気さくに津波情報を市関係者などに聞く。警備陣は撮影するマスコミのガードは厳しい面もあったが、各マスコミの写真撮影はスムーズにはかどった。これは、福島県警や警視庁、ドイツ大使館関係者警備陣のマスコミに対するサービスだったのかも。ヴルフ大統領も政治家なのか、日本のマスコミよりも、特に求められたドイツ関係の報道陣にはインタビューするなどサービス旺盛だった。それでも大統領は、地元の子供や関係者に話しかけ、大津波などの状況を聞いていた。ヴルフ大統領の豊間地区での視察は、心が痛めたと察知する。2010年7月就任時52歳、最年少の連邦大統領となる。任期5年。

クリスティアン・ヴルフ大統領(写真1)
クリスティアン・ヴルフ大統領(写真2)
クリスティアン・ヴルフ大統領(写真3)


◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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