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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

当て逃げ人身事故の松本正美議員が9月議会欠席

政新会自主脱会もままならず責任感が薄いと批判高まる 「迷惑をかけるから―」ままならない理由で税金の無駄使い

2011年9月1日<いわき経済報・電子版速報>

 人身事故を起こして当て逃げ福島地方検察庁・いわき区検察庁に書類送検された松本正美・いわき市議会議員(57)=福島県いわき市小名浜=は、9月1日から始まったいわき市議会定例会=写真・前列右から4番目が空席(松本正美議員の席)=に欠席した。このほど行われた市議会各派代表者会議で松本議員は一身上のため、欠席すると報告された。関係者の話によると、松本議員の欠席する理由は「迷惑をかけるから」が本音という。一部議員は「迷惑をかけるというなら辞職するのが筋ではないか」という厳しい指摘だ。松本議員は、欠席中でも報酬(月給)は、50数万円を支給されることになっており、市民の公僕は一気に吹っ飛んだ形で、まさに税金の無駄使いとなる。 蛭田克議長に「代表者会議で欠席することが政新会の諸橋義隆会長から話があり、松本議員の欠席が報告された」と説明していた。9月市議会は、渡辺敬夫市長が冒頭から震災の復興などの急ピッチな攻めをスピーチ、5日からは各議員が一般質問、議論が展開されることになっており、この大切な議会に欠席するということは、市民をバカにしているという批判の声が高まっている。定例市議会は15日の本会議最終日まで開かれるが、全日程出席しなければ、市議としての資質が疑われる。 「ひき逃げや当て逃げは、事故を起こし、検挙などされるよりも悪質で、ケガがあるないにかかわらず、警察に届ける義務が発生する」と、司法当局の現役官が語る。もしも、目撃者がいなければ、当て逃げの逃げ切り得となる。つまり、事故は闇に葬られること必至だ。 東日本大震災に伴う同市の復興・議会に欠席するという最悪の事態を招いた松本議員に対し、同僚議員を含む各会派の議員たちからも「震災のための重要な復興議会に欠席するとは何を考えているのか」と、松本議員の資質が疑われると批判の標的になっている。 同市内に住むIさん(63)は「人身事故当て逃げの責任も明確でないのに、一身上の理由で議会を休むということ事態、市民をバカにしている」と語る。 松本議員は、人身事故を起こし当て逃げしていたことが6月16日までに関係者の話で明らかになった。関係者の話によると、松本議員は、政新会(諸橋義隆会長ら8人)に所属しているが、9月1日現在、会派を自主的に脱会していない。同会派では、松本議員と話を進め、脱会させることも考えているという。 また、これまでに「当て逃げという社会悪の事故を起こした松本議員に対し、会派を除名することもできない状態は異常としか思えない」と、一部の同僚議員の話だ。 蛭田議長は「市議会の辞職勧告決議を重く受け止めてほしいと、松本議員に対し、話をしているのだが―」と語る。 一方、関係者の話によると、福島地方検察庁いわき支部・いわき区検庁では、近く松本議員の処分を決定するというが、事故によるケガや傷害の起訴は難しいと思われ、当て逃げした罪の「運転事故通知義務違反」は免れず、罰金刑の略式起訴されるものと見られている。

◆◆◆◆◆
松本議員は、2月9日、午後10時15分ごろ国道6号線の同市久之浜地区の波立海岸をドライブ中、波立トンネル内で対向車の同市に住む会社員のY(43)さんと接触事故を起こし、そのまま逃走したもの。 松本議員は当て逃げ後、後続車輌の目撃者に、フルナンバーを控えられ警察に通報されたあと、いわき中央警察署交通第二課の調査で、事故後5日間の出頭呼び出しがあるまで知らん顔していたというから悪質だ。松本議員は、目撃者にクラクションを鳴らされながら約1㌔㍍も追跡され、スピードを出して逃げ切った。目撃者に追跡された時も、センターラインを超えた状態で走ったという。もしも目撃者がいなければ、そのまま逃げ得だったことになる。松本議員は「酒気帯びではない」と記者に語った。 酒気帯びや酒酔い運転は、基本的に現行犯検挙が普通となっている。警察が、飲食店の磯勘から事情を聞いた模様だが、酒を飲んだ疑いがあるとしても、松本議員の検挙は、5日後であるため、現行犯逮捕はできないというのが一般論だ。 松本議員は、地域医療対策特別委員会の永山宏恵議員(44)と遊佐勝美議員(61)と蛭田源治議員(57)の4人で、同市内の「磯勘」割烹で会費5000円出し合い午後5時30分ごろから懇親会を開き、乾杯したと永山市議らが語っている。各議員は、午後7時30分ごろには、食時も終えたという。 いわき中央署の金子堅一副署長の話だと、2月上旬に事故があったこと、福島地検に事故処理の書類を送ったことは認めたが、事実関係の詳細な内容については話せないと、記者の取材に応じなかった。Yさんには、2月9日の事故発生後、14日に同署のA警察官から「目撃者の通報で逃げた相手がわかった」と電話連絡があったという。目撃者の話によると、「警察には逃げた車のナンバーを全て通報したのに、なぜすぐに捕まえなかったのか」と怒っていたという。「警察は、逃げた車のナンバーの仮名が分からなかったので、割り出し(松本議員のこと)に時間がかかった」と話していたという。2月23日、午前10時から波立トンネルで、松本議員、Yさん、目撃者、Y警察官が立会い、現場検証したという。松本議員はこのほど、いわき経済報の記者が「今後どうするか」という取材に対し「コメントできない」と語った。 ちなみに、松本議員のおじは、関係者の話によると、福島県警察本部の警備部長や刑事部長経験者で、1990年に暴力団根絶福島県民会議の設立時の副理事長などを歴任、福島県民のために尽くした。 松本市議は、参議院議員岩城光英議員の秘書を経て、05年9月の市議補選で初当選、市議会市民福祉委員長を務めている。 ちなみに、自民党いわき総支部では、松本正美議員が辞めなければ、党員除名もあり有りうるという。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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