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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

「市議辞任なしの場合自民党除名」も 松本正美市議の引き逃げ事故・市民から批判高まる

「自ら議員辞めるべきだ」と自民党いわき総支部の青木稔総支部長

2011年7月23日<いわき経済報・電子版速報>

 福島県いわき市小名浜の松本正美同市議会議員(57)が車を運転し、人身事故を起こして当て逃げしていたことが6月16日までに関係者の話で明らかになったが、松本議員は、司直の判断で「辞めるか辞めないか決める」と話しているが、関係者の話によると、松本議員は近く「責任をとって辞職する」と、本紙記者に明らかにした。一方では、市議辞任しない場合は、最悪には「自民党除名する」という。 青木稔自由民主党いわき総支部長(福島県議会議員)は「自らの判断を待つが、最終的には市議を辞任しなければ、自ら党員を辞めるか、党員除名になるのでは―。その前に進退を明らかにすべきだ」とM記者に語る。松本議員は、政新会に所属しているが、会派の長である諸橋義隆会長(66)=議員・8人会派=が、松本議員は、司直の結果が出るまで辞めるべきでないと固執している。青木総支部長は「諸橋議員には、立場も分かるが、松本議員を辞めさせるべきだという意見を伝えている」と改めてM記者に語る。
岩城光英参議院議員(61)も、松本議員は辞任すべきだと語っている。

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6月30日のいわき市議会本会議最終日では、共産党の高橋明子議員(66)が「議員の辞職勧告決議」を告げ、25人の起立多数決で裁決された。辞職勧告は、同市議会始まっての前代未聞の決議となる。政新会の松本議員を除く諸橋議員を含む7人が反対した。諸橋議員は反対討論の中で「代表者会で決め通りなので、議会はルールを守るべきで、検察の判断を待つべきだ」と主張した。 市議会による懲罰などはなく、強制的に辞職を要求することは出来ないが、松本議員自らの判断となるが、一般論は、素直に辞職するのが当然でという意見が多い。 諸橋議員は、蛭田克議長(61)などに対し、7月11日の週に司直(検察)が結論を出すと説明した。が、19日の週も検察から処分の結果は伝えられていない。 蛭田議長は「史上初の勧告、意にするものは大きい。議員(松本)もこの議決を重く受け止めてほしい。市民の目線からすれば、辞職勧告を反対する理由がない」と指摘している。
松本議員に対する福島地検いわき支部いわき区検の処分が出た時点で、さらに各派代表者会議を開き、市議会としての事情を判断したいという。

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事故は2月9日、午後10時15分ごろ、国道6号線の同市久之浜地区の波立海岸をドライブ中、波立トンネル内で対向車の同市に住む会社員のYさん(43)と接触事故を起こした。あわや正面衝突もあった。松本議員は、そのまま逃げたため、後続車輌の目撃者は、クラクションを鳴らしながら約1km先まで追いかけ、ナンバーをフルに控えて警察に通報した。この目撃者の話だと、逃げた車は事故前から酒酔いと思われるような不安定な走行だったという。目撃者は「逃走した車のナンバーを正しく警察に通報したのに、なぜすぐ捕まえなかったのか」と怒り、警察に語っていたという。松本議員は2月14日に、警察から呼び出しを受けたという。松本議員は「診断書を提出されたことで、捜査が厳しくなると議員の立場が厳しくなるので、診断書を取り下げてほしい。治療費は全額だしますから」と泣き言をいったが、Yさんは示談を断った。Yさんは警察や検察の事情聴取に「重い罪にしてほしい」と語っている。 一般的には、民間人や役人などだったら事実上人身事故当て逃げの場合は、当然、警察に逮捕されてしまう。 松本議員は、当て逃げ(人身事故なので引き逃げに相当する)で、後続車輌が目撃、ナンバーをフルに控えて警察に通報したものだが、警察も事故後、近代捜査では、常識的には考えられないスピードで松本議員の割り出しまで約5日間の時間が過ぎたという。松本議員は、出頭呼び出しがあるまで知らん顔していたというから悪質だ。
松本議員は、地域医療対策特別委員会の永山宏恵議員(44)と遊佐勝美議員(61)と蛭田源治議員(57)の4人で、同市内の「磯勘」割烹で会費5000円出し合い午後5時30分ごろから懇親会を開き、乾杯したと永山議員らが語っている。各議員は、午後7時30分ごろには、食事も終えたという。 一緒に飲んでいた遊佐議員ら同僚議員は、記者の取材に対し、口が重く酒の量は語ってくれなかった。しかし、乾杯のあと、酒を飲んだことは事実としている。

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いわき中央署の金子堅一副署長の話だと、2月上旬に事故があったこと、福島地検に事故処理の書類を送ったことは認めたが、記者の取材に対し、事実関係の詳細な内容については話せないと、コメントを避けた。 2月の事故が、今になって明らかになったのは疑惑を生む。関係者の話によると、有力者が、警察にもみ消しを図ったとする噂の情報もあるが、辞任しない松本議員に対し、自民党関係者は、ほとんどが厳しい見方をしている。青木総支部長は「諸橋議員の立場も理解できるが、なぜそこまでかばうのか」と首をかしげる。 市民の公僕である市会議員が、当て逃げ(人身事故)を起こしたのに、司直の結果待ちというのんびりした状態に、ますます市民から批判が高まっている。 目撃者は、正確なナンバーを警察に連絡したと言っているという。いわき中央警察署交通第二課のA警察官らが担当したが「ナンバーの平仮名部分が分からず割り出しに時間がかかった」と説明したという。
松本議員は、参議院議員岩城光英議員の秘書を経て、05年9月の市議補選で初当選した。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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