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いわき経済報

-福島県いわき市発の地域経済情報紙-

「ときわ会常磐病院グランドオープン」

ドイツ・シーメンス製PET-CTで高度医療 19日報道関係者に「最新鋭機1・5テスラMRIやCT装置」公開 最新型の透析治療機器や透析液製造装置、血管造影装置も導入 「茨城県や福島県内のいわき市周辺地域医療に期待」

2011年7月20日<いわき経済報・電子版速報>

 福島県いわき市にある財団法人「ときわ会常磐病院」は、19日午後、PET-CT(陽電子放射断層撮影装置)などの最新鋭画像医療機器などを地元報道機関に公開した。 ときわ会常磐病院は、7月1日にグランドオープンしたもので、この日は、同病院正面の玄関ロビーに新たにエレベーターを設置した説明を最初に受ける。最先端テクノロジーは、2階にある1・5テスラMRI(シームレスコイルシステムとなる第4世代TimとDotエンジンと融合で高画質)や128チャンネルCT室に案内され、データ収集速度4600ビュー以上である輪切り状態断面像医療機器の内容の説明を受けた。心臓検査、大動脈解離造影検査、トリプル・ルール・アウト検査などが可能。撮影速度は0・6秒で胸部全体がスキャンできる。前身でも4秒のスピードだ。次いで新棟にあるPET-CT室(超高速PET技術とCT技術のBiograph6機器は、超感度LSOクリスタルと3D収集で高画質を重ね合わせ実現)では、従来と比べると被曝量が少なく短時間で診療検査できるコンピュータ管理された機器類などを公開した。 同病院は、ドイツ製シーメンス社のPET―CTを導入したもので、腎臓などを分解画像化し、PET検査で、がん治療などの高度医療を行う。常勤医師13人ほか、非常勤医師35人から40人を含め総勢50人前後体制で、市民の救急医療を含め、内科、小児科、透析医療など13科目など診療、市民の期待に応える。 ときわ会常磐病院は、いわき市が運営していた常磐病院から引き継いだもの。福島県浜通り地区では初めてのPET-CT機器を導入するなど、透析医療を含めた救急医療病院が誕生した。同病院では、全国で3番目の最新30色カラー1・5テスラMRI装置や新型の透析治療機100台など最先端技術の医療機器で診療を行う。最新型の透析治療装置や透析液製造装置、血管造影装置、乳がんを発見できるマンモグラフィー装置、透視撮影装置も設置した。 寺田茂彦技師(34)は、記者会見で「院内患者を優先するが、町医者とも共同利用していきたい。脳検査などでは、破裂する前に発見すれば良いことだ。早期検査で後遺症がなくなる。ガン健診受ければ早期発見は高まる」と話す。PET-CT検査は一般的に、約20万円前後必要とするが、同病院では、8万8000円程度で診療できる。

専用電話は0246-43-7309となる。

◆◆◆
財団法人ときわ会は、同市からの補助金8億8千万円万円を利用して老朽化した常磐病院の既存棟病室を改築したほか、約10億円を投じ、新たな病床棟RC造り4階建てを完成させた。そこに、約12億円で陽電子放射断層撮影装置施設(PET―CT=ペットセンター)のほか、核磁気共鳴(MRI)断層撮影装置や1・5テスラMRI、これまでの能力が倍となる128チャンネルCTも導入した。これまでの診療棟は内装が改良され、病室や床などがリニューアル、このほか患者などがコーヒーや水などが無料で飲める装置も設け、診療環境が整った。  佐藤隆治事務局長は「透析医療を含めた高度な診療を進め、市民の健康を守る地域医療に安全、安心の目標に向かって、病院としての役割をしっかりと行い、市民に信頼される地域医療のために全力投球、患者への文字通り安全で安心の診療を行う」と、語る。 さらに、同病院では「新たな病棟も耐震性に対応、リニューアル病棟も耐震性を高め、工事も急ピッチで進め、グランドオープンにこぎつけた。さらに温泉エリアも設け、市民医療の殿堂としたい。常勤医は13人とし、東京女子医大や東大医学部、新潟大医学部、医科歯科大などから非常勤を含めた体制で診療を行う。看護師、介護補助170人、事務職員を含む総勢約225人で患者などの世話を行う。市民医療を真剣に実施し、市民から良かったという医療を提供したい。地元に密着した医療業務を目標に一段と攻めの診療を行いたい」と、話す。  佐藤隆治事務局長は「リニューアル改修工事、耐震性の新病棟となったため、快適な魅力ある病室で患者が、いい環境で診療が受けられるよう最大に努力したい。合計220人の看護師で診療をカバーする体制としたい。温泉の癒しで快適な環境で診療できる。PET-CTなど高度医療機器の導入で民間医師と共同利用し、いわき市の地域医療に役立てばと思う」と、語る。 「何といっても市民本位の医療に、たずさわることです。関係医師とも連携を密にして医療行為を進めたい」と同病院のドクター関係者の話だ。 新病棟1階は、ペットセンター(PET―CT=陽電子放射断層撮影装置)室、2階から3階には透析センターを設け、一般病床は180床となるが、市内で最大の透析治療ができる合計240床規模の医療施設となる。4階には病院稼動の心臓部となる機械室を設けた。 同市内郷地区にある「いわき泌尿器科診療所」には、最新鋭の医療機器を導入している。佐藤事務局長は「いわき泌尿器科には1日150人程度の患者がきている。常磐病院には、外来患者1日400人を上回る体制でも診療可能としたい」と、語る。 CTスキャンは、2億円から3億円程度、最新鋭のPET―CTは性能や必要機器類にもよるが、設備を含めて約10億円から15億円が必要となる。 ちなみに、同市内には、透析患者は約1055人いるという。ちなみに、ガン患者で死亡している人は、1029人(2009年度同市保健福祉部保健所調べ)になる。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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